準優勝:フュージョン21(近畿大学B)
こちらも高い完成度。決勝では判定で涙をのんだ。
アイディア賞:Pole Position(大阪B)
ペットボトルを使ったアイディアが評価された。また、造形物Bも観客を驚かせるものだった。
技術賞:とうじろう(神戸A)
1回戦負けなのに受賞。なんでも、高い完成度とがっちりしたマシンフレーム、
ポール昇り機構、よく工夫された造形物を置く機構等が評価されたらしい。
パフォーマンス賞:昇鶴(舞鶴A)
ポールをまわりながら昇るのが美しいとのこと。パフォーマンス賞って造形物の評価じゃなかったっけ?
関西電力賞:”全”人未踏(明石A)
受賞理由のコメントは避けます。
全国大会推薦:Pole Position(大阪B)
珍しく、各賞にはその理由の詳しい(?)解説ありました。
司会:タージン、それと女性の方(名前が分かりません・・・)
タージンさんには最後にマシンにサインしてもらいました。神戸Bは、サインされた紙をマシンに貼り付けて出場。
去年の二の舞にはならず、ある程度得点の取り合いがある大会でした。しかし、中国地区大会などと比べると、
やはり全体の完成度の点では劣るのが現状です。点を取るに至らないマシンも多く、PPも数回(?)もなかった
と思います。決勝で当たった二つのマシンは完成度は高く、確実に点を取れるマシンでした。しかし、確実にPP
できるのマシンなのかというと、そこまで見せつけられてはいません。PPまでの速さも1分オーバー(かな?)
しかし、今後改良すればスピードは上がるでしょう。
ポールをローラーで挟んで昇るタイプが非常に少ないです。うちとあと一校、つまり2台くらい。
しかも、両方とも普通には昇りません。後はハシゴを昇るタイプが4、5台。
第4ポールに引っかけて昇るのが数台。(テストランはほとんど見られなかったので情報不足です。m(--)m)
異色なのは、鉄棒を使ったり、ペットボトルロケットを使ったり、プロペラを使ったり・・・。
やっぱり近畿大会は面白いロボットが多いですね。造形物Bは特に「あっ」と言わせる物は見ませんでした。
(情報収集してないだけ・・・)ただ、大阪府立Bのは凄かったです。特大サイズ。全国でもあれだけのサイズ
のはなかなか無いでしょう。
前日、当日共に実際にマシンが動いているのをほとんど見ていないので、情報不足です。
なんせ、とうじろうは、1回戦第1試合が始まると同時にどこかがショートしたのかケーブルが発熱し溶解。
コネクタをブッた切って急遽リード線でケーブルを作って滑り込み試合。でもって1回戦で負けて、
2回戦第2試合までずっと泣いていたので、試合は2回戦からしか見れてません。
舞鶴高専
A:昇鶴(ショウカク)
造形物を1個ずつ搭載した子機を各ポールにセットし、その子機がポールをぐるぐる回りながら上昇。
てっぺんに着くと造形物を置く。その回転があまりに速いので、造形物を飛ばしてしまうことも度々。
B:carbonism(カーボニズム)
プロペラの付いた子機が、造形物を持ってポールを上昇する。造形物は超軽量。
明石高専
A:“全”人未踏(ゼンジンミトウ)
情報無し
B:Professor M(プロフェッサーエム)
情報無し
奈良高専
A:アーチにかけろ!!
マシンがハシゴを登り、スライド式に畳まれたアーチ状の橋を架けてポールを目指す。
B:家鴨軍曹(アヒルグンソウ)
鉄棒をつかみ、懸垂のようにマシン本体が上昇。その後全体を傾けて第4スポットまでの橋を作り、
その上を子機が動いていき造形物を置く。大会屈指のアイディアマシンではないだろうか。
和歌山高専
A:にら隆昇る!
アームを高く上げて第4ポールに引っかけ、それを支えにマシン全体を引き寄せて上昇。造形物を置く。
終始安定した動きを見せ優勝。
B:嗚呼 紀州梅(アアキシュウウメ)
スタート地点からペットボトルロケットを飛ばしてハシゴの奥に引っかけ、それをたぐり寄せてハシゴを登っていく。
大阪府立高専
A:Heidebrucke(ハイデブリュッケ)
ハシゴをキャタピラで登り、ぐるっと折り畳まれた虹色の長いアームを展開。
その上を子機が走って造形物を置く。
B:Pole Position(ポールポジション)
第4ポールの下に位置した本体が、ペットボトルを搭載した子機を各ポールに取り付け、化学反応で空気を圧縮。
ペットボトルロケットで上昇し造形物を置く。水をまき散らすため、試合中は係員の人が相手チームとの間に立って、
幕で遮っていた。
神戸市立高専
A:とうじろう
第4ポールの下で放射状に3本のアームを展開。それらを第1〜3ポールに引っかけて全てのポールを持った状態で、
第4ポールをタイヤで挟み9sの本体が上昇。上に到達するとその力で造形物Bが置かれ、又アームの中間部に搭載された
造形物Aをパンタグラフの応用で置く。コントローラは刀型。操作性は意外に上々。1回戦では坂でバランスを崩し転倒。
相手が得点したため敗退。
B:KOBE土居っちらんどB(コウベドイッチランドエスツェット)
3本の腕の先に造形物A、中心に造形物Bを持った子機をフォークリフトで上げて第4スポットに置く。
置かれた子機はアームを展開して各スポットに造形物を置く。今大会で唯一音を使う造形物だった。
近畿大学高専
A:零式KEN160(ゼロシキケンイチロウ)
情報無し
B:フュージョン21
スポットの形をした中空の子機を、第4ポールの真下からパンタグラフで持ち上げ、第4スポットに置く。
後は短い腕で各スポットに造形物を置く。
全体
去年ほどひどい大会ではなかったものの、やっぱり「近畿地区はレベルが低い」ってことになるのかな・・・。
いや、そんなことはない。レベルってなんだ?ロボコンはアイディア対決。近畿が低レベルなのは強さであって、
決してアイディアで低レベルではない。独創性で見るなら、他の大会よりも一枚上を行っているに違いありません。
このあたりは、やっぱり関西人ならではと言ったところでしょうか・・・。(^^;「強さよりもウケ」そんな雰囲気が
あります。そして、それがロボコンの重要な面白さでもあるのでしょう。技術力が低いわけでもないと思います。
(自分たちが技術賞もらったからってわけではないよ。(^^;)ただ、大会までに完成させられないだけ。え?それが
技術力が低いって事だって?そうなのかなぁ・・・。そんなことないよ。
神戸高専について
自分で言うのも何ですが、今年の神戸高専は技術力の向上がめざましかったと思います。とうじろうが技術賞をもらった
だけではなく、KOBE土居っちらんどBもかなりのもんです。更に言えば、土居っちらんどの方が完成はとうじろうよりも
はるかに速かったんですね。特に、フォークリフトの方は本当に良くできてます。それに、「アイディアを完成させる力」
も付いたと思います。去年のちゃれんじろうは本当に完成度が高かったのですが、もう一方の夢橋龍は今ひとつでした。
しかし、今年は両チームとも大会までにアイディアをハイレベルに完成させる事が出来ました。ロボ研も良い流れになって
きてると思います。1年生が多く入って2年生も増えた時期に技術力がアップしたのは大変嬉しいし、今後が楽しみです。
行けたはずです。全国。
とうじろうについて
私がリーダーとして参加したマシン、神戸高専A「とうじろう」について、言い足りないことを言っときたいと思います。
そうさね・・・まずは、
「先生の手は入っていません。」ということ。これだけは言っておきたいです。何せ担当教官は数学の先生だしね。
とうじろうは、1年から4年までのメンバー全てのアイディア・技術が結集された、学生だけによるマシンです。
最高の製作期間でした。誇りを持って言えます。「最高のマシンだ」と。
それから、言い訳みたいな裏話を少し。
実は、1回戦の第1試合が始まった頃、試運転をするとなぜかマシンが止まってしまったんですね。
で、ケーブルをさわってみると異常に熱い。特に熱いところを裂いてみると、何と皮膜が溶けてケーブルがくっついている
ではありませんか。それも1箇所だけではありません。あちこちです。どこかがショートしたのでしょうか。
出番が刻々と迫る中、半端パニック状態で修復方法を探しました。
結局、ケーブル両端のコネクタから先をブッた切って、予備のリード線で6本全てをつなぎました。
予備線は足りなかったけど、別のコントローラに使っていた線も容赦なく切って使いました。
最後はもうものすごい手際です。ハンダ付けなんかしませんでした。ビニールテープでつないだだけ。
間に合ったのは本番ギリギリ。マシンをフィールドにセットしてコントローラをいじると、全て動くではありませんか。
一度は「これで終わってしまうのか?」と思っただけに、まさに奇跡でした。
何か他校の人が、「神戸高専Aは試合前にガッツポーズをしていた。」と不思議がっていたそうですが、(^^;
あれはマシンが動くのを確認して、メンバー達にそれを知らせたからだったんですよ。
一度は諦めかけた試合、少しでも動いて良かったです。観客への披露さえ出来なかったら最悪ですしね。
今悔やんでいるのは、負けた後マシンの動きを披露したとき、倒れた拍子でアームが歪んでしまっていて、
第1ポールにアームが引っかかり損ねたこと。
最後に。神戸高専とうじろうチームのみんな、素晴らしい製作期間をありがとう。素晴らしいマシンをありがとう。
担当教官、支えてくださった先生方、本当にありがとうございました。そして、近畿地区の高専の皆さん、
明石高専で大会運営に携わった方々、NHKの皆さん、最高のロボコンをありがとうございました。
とうじろうは真のロボコン大賞をとりました。
今後は、全国大会に出場できなかった神戸高専のマシンを詳しく公開しようと思います。
とりあえず、とうじろうについては、かなり詳細書こうと思ってます。本番では良いとこ無かったんで。
NHKさんテストランの映像使ってくれるかな・・・。