上昇部は当初、2つのモーターで左右から挟み込むという構造をしていたのですが、
モーターの入荷が遅れに遅れ、しかもやっと実験にこぎつけてみたものの全く昇らない。
大会1ヶ月前の10月初めに設計変更を迫られました。上昇部が完成しないと進まないパートもあり、
これにより予定が大幅に遅れました。大会前2週間は実験と失敗の日々。先生方を招いた校内デモにおいても
昇らず。ついに大会前々日となってしまいました。
(実験風景1 , 実験風景2)
明日は会場に移動しなくてはいけない。午後6時をまわり、このままでは最悪の事態…ところが!奇跡は起こりました。
新しく小さなバッテリーをのせることに反対した児山が自分の言い分を試してみると…昇った!
しかも手に負えないほど力強く!生産加工室は歓喜の声で満ちあふれ、メンバー達は閉まりかけた食堂に向かって
叫びながら全力で走り出したのでした。(そこで転けた私)食堂で夕食を食べている間も興奮が冷めやらず、
「もう1回フィールドでやろうとしても昇らないんじゃ…」等と心配していました。
しかし、昇る昇る。一度昇ってからはトラブル皆無という凄まじい確実性が実現されていたのです。
これには制作者本人も驚きです。大会会場でも増し締めなどのメンテをするだけでした。
テストランの時も、あれだけ苦労したのが嘘のよう。ダイナミックな上昇に他校からもどよめきの声が。
しかしなんとも図ったかのようにドラマティックな展開でした。
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