神戸高専史上で「ある意味最高傑作マシン」との呼び声が高いのがこのガガーリン。
ペットボトルロケットを発射して一気にハットトリックを目指す一発屋。
色々な意味で会場を沸かせた印象深いロボットです。
もちろん勝負は元から気にしていないわけですが、ロボット自体はかなり凝って作られています。
足回りにはキャタピラを採用しロケットの発射台を演出。
写真には写っていませんが、コントローラもゲームセンターの某対戦格闘(?)ロボットゲームの
コントローラのように左右2つのジョイスティックを使用。
コンセプトはバッチリなわけです。
ロケットはもちろん中に水を入れて、
上から2つめの写真のようにカーテンレールを発射ガイドにしてセットされています。
そして発射台後部の黒いコンプレッサーでペットボトルロケット内の空気を圧縮。
ロケットを発射すると、畳んであったハシゴ状の輪がロケットと共に飛んでいきます。
輪は丁度先端と中部、後端がハシゴのようになっていて、
上手くいけば右下の写真のように全てのパイロンに被さってハットトリックとなります。
写真では工場内で飛ばしていますが、実験中にどこぞの天井を壊してしまったといいます…。
水をまき散らす大変迷惑な一発屋。
しかしガガーリンの真の恐ろしさはこれだけではない。
近畿大会第1試合、ガガーリンはロケットを発射するも得点には失敗。
しかし対戦相手も得点できず延長を経て再試合。
再度ロケットを発射するも失敗。しかし、相手マシンも転倒したため勝敗はなんとジャンケン勝負へ。
6回もあいこでねばった上に、ちゃっかり勝ってしまう。
第2試合。ロケット発射→失敗。そしてあろう事かまたまた相手マシンが上手く動かず再試合に。
会場からはため息混じりの笑い声が。
再試合のためフィールドを拭く人々の姿もすっかりおなじみ。
またまたロケットで水をまき散らすもののさすがに奇跡は起きず、
相手もきっちり得点したため、やっと敗退となりました。
ちなみにこの時ゲスト審査員だったパンチ佐藤氏(元オリックス)は
「ガガーリンに男の生き様を見た」
と語っています。マシンが現存していないのが何とも残念。
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