”とうじろう”のできるまで

2000年、神戸Aチーム「愛と勇気とカリスマのロボコン日記2000」より抜粋
(本当は毎日もっと書いてます)


6/19(月)

 今日から、アイディアをまとめ始めた。
3次元CGを印刷するのにも時間がかかった。色々な角度からキャプチャーするのが面倒くさい。
図を書くのがしんどい。字も書くのがしんどい。今日の所は夜の1時くらいでやめた。

6/20(火)  昨日と合わせて合計13時間をかけてロボットのアイディアをまとめた。 一日に6時間以上も机に向かったのは、たぶん人生初めてだと思う。 アイディアをかなりまとめてしまったのは、ある意味悲しい。 なぜなら、メンバーの色々なアイディアの入る隙間が狭くなってしまったから。
6/22(木)  校内選考会だった。みんな意外と案を深く深くは考えていないようだった。 校長、恐るべし。まだ現役なのではないだろうか。どんどん質問してくる。 一番の敵だ。まぁ関心を持ってくれているというのはとても嬉しい。 何も言わず、聞いているだけよりはずっと良い。関心ついでに、予算をおくれ。
6/23(金)  校内選考の発表の日。アイディアが通った!  放課後、M1B教室に集まってチーム分け。3年生はみんなこっちのチームに集まった。 2年生は全員向こうだ。偏ってるな。1年生はばらけたみたい。  その後、部室の掃除をした。ちらかっていた工具もそろって、机の上もきれいになった。 今度はどれくらいで汚くなるだろう。応募用紙の控えを、コピーするために残して1人先に帰った。 さっさと自分だけ帰るとは自覚のないリーダーだ。  家に帰ると、ロボコン日記を書き始めた。誰に書けっていわれたんやっけ。3日前までさかのぼって書いた。 疲れた。今週は体調悪かったから、今日は12時間くらい寝そう。 帰ってから松田さんにもちゃんとメールで報告した。
6/26(月)  今日で1年の名前は覚えた。 帰宅後、これを打っている途中、「せいめんばー」を変換すると「製麺バー」になることを発見。
6/27(火)  放課後、まずは部室でアイディアの詳細な説明をした。その後、分担決め。しかし、あくまで仮。 そして、今日も我々はAチームなのかBチームなのか分からなかった。 今日の名言「人間って言うのは嘘なんだよ。(意味不明)」By 児山
6/28(水)  東さんと話し合った結果、3秒でこちらがAチームということが決定した。 メンバーが二人増えた。3年廣瀬、2年辻。再度分担について話し合う。以下の通りになった。 本体  ・上昇機構 長谷川 清原 伊藤  ・得点部 西尾 津上 児山  ・枠組み 中口 辻 児山 ベース 廣瀬 五百城 小畑 造形物 安宅 西垣 姉崎 白井 電気関係 直原
6/29(木)  今日もメンバーが増えた。M2A荻野。
7/1(土)  今日は土曜で活動は無し。ちょっとこの1週間の自分のリーダーとしての行動を振り返ってみる。 決して満足できるものではなかった。決めなければいけないこと、聞かなければいけないこと等を 手早く処理できたかというと、そんなことはない。連絡事項を毎回はっきり伝えなかったりもした。 「ここのパートは任せる」とか言って実は押しつけていたのかもしれない。分担分けをしてみたけど、 そのパートを本気でやりたい人は一体何人いるだろう。リーダーのノリが強すぎて、言いたいことを 言い出せなかった奴がいたかもしれない。  リーダーというのは難しいことだと分かっていても、それ以上に難しいだろうと思ってはいた。 本当にそうだった。メンバー一人一人の顔を見ても、どういう風に考えているのか全く分からない。 彼はこのパートに満足しているのか?リーダーの言ったことに納得しているのか? 最初から良いリーダーになんかなれるはずもない。まだまだ先は長い。今はかけらもないけれど、 10月には少しは身に付いているだろうか。カリスマ性。
7/12(水)  今日最大の発見。「生産加工室の前の街灯の支柱の直径は10p」大発見である。ポールの代わりになって くれる!
7/14(金)  今日のメイン作業は「ちゃれんじろうの吊し上げ」。郵便局でよく使うビニールひもを使いりべんじろうの 横に仲良く並べた。しかし、ハシゴの上の中2階はかなり高いな・・・。3階建ての家くらいかな? その後フリスビーを屋根の上に上げてしまったので、またまたはしごを登って中2階に上がった。白龍や ブリュンヒルデなど過去の名機を見ていると、またビデオを見たくなった。この土日にまた見よう。
7/18(火)  本体枠組み完全完成。アーム入れてだいたい3.6s。上昇部がつくと4.5sくらいになるかな。 これで、得点部Bを実際に付けてみることが出来る。
7/19(水)  本日、本体とベースのコードネームがやっと決定。本体は「Discovery」、ベースは「Endeavor」である。 以後、この呼び名を使うべし。中口は最後まで反対した。言い分はわからんでもないが、「タモリ」と 「さんま」はやっぱり却下である。  ついに蚊取り線香を導入。渦巻きのやつね。置く台がなかったら、誰かがずっと持つ・・・ってのもあった けど、拷問に近いのでやめ。ハンダこて台に乗っけていたが、本物の台が乾いたので結局はそれに乗せた。 さらに、ESSからCDラジカセをパクって来て、音楽のある作業場を実現。最初はラジオを聴いていたがESSに CDを探しに行った際「アニソン集」テープを見つけてしまい、かけてみた。全然知らん。長谷川さえ 知らない。その後は辻の買ったばかりのCDやB'z、Wandsといったもんが流れた。明後日のお題は「夏CD」! なるべく他の人とかぶらないように。  注文していた101.6ポール2本が届いた。錆止めの油が手について困る。上からペンキを塗ってやろうか。
7/23(日)  日曜で休み。gooで「ロボコン 神戸高専」というキーワードで検索すると、1件ひっかかった。 それは、あの「白龍」チームリーダー、一昨年卒業した橋本祥一さんのページだった。 去年からロボコンに参加した自分とは直接の面識はない。しかし、何という偶然!(?) 挨拶メールを送った。'96〜'98のロボコン日記もあり、参考にさせてもらった。  午後にカイトに行って置いてあるアルミ材の種類、価格、在庫状況を調査した。また、家に帰って マシンのコントロール関係の回路を書いた。今年のマシンのケーブルは更に減って6本だ。
7/24(月)  まだ勘違いしている奴がいるようなので、もう一度言った。「こっちはAチームだ。」と  夜、奈良高専のからくり同好会のホームページを初訪問し、BBSにカキコをした。これから色々なロボコン 関連HP(特に近畿)をまわってカキコして、親睦を深めようと思う。 今日の一言:「極み」
7/25(火)  今日のお題は「しみじみCD」なのだが、「今日の一言」は「真っ向からの挑戦」。その言葉通り、多数の 人々が「しみじみCD」に挑戦(っていうか反抗やろ!)してくれました。具体例、Non Stop Dance Mania。 しみじみ大賞は吉村先生の持ってきていた「ウイスキーが飲みたくなる曲」に決定。CDラジカセが一瞬壊れて 焦った。もう寿命かな・・・。また壊れるやろうな・・・。  今日は朝は大雨だったので涼しかった。昼間には雨は上がり、地面も乾いて絶好のサッカー日和だった。 電算部からボールを借りてAチーム対Bチームで白熱した。中には裏切った(?)奴もいたが。
7/26(水)  「極CD」。所有者の視点から、〜を極めていると思うCDのこと。時間が無くて中口のがかけれんかった。 明日かけよか。明日のお題は「アカペラCD」(何かまとも)やけど、少ないでこれは。土居先生が沖縄民謡 のCDを貸してくれたが、雰囲気的に眠くなった。日本語の歌詞のようなのだが、よく聞き取れない。 「♪はいさおじさん」って言ってるよぉぉ。たぶん。でも、実は違う意味なのかも。昼、ケイドロをしよう というような雰囲気が起こったが、暑さのため結局やらずじまい。でも、ギター弾いたり、3時の休憩タイム (洒落てティータイムと呼ぶ)もあったりと、今年の製作は結構お気楽。でも、それでいい。音楽かけたり、 サッカーしたり、楽しくやっていきたい。
7/27(木)  ラジカセ死す。電源スイッチ押しても電源つかんってのは終わりやろ。ちゃんとESSに返した。 今日は結構日が照っていたのにサッカーをした。Bチームは作業やる気満々とか言って参加しなかった。 とてもそうは見えんかったぞ!!佐伯はやる気だったけど。しゃーないんでAチーム内でゲーム。1時間くらい やってしまった。そのため作業時間を1時間延長。5時半までやった。でも、間に「ティータイム」が挟まった ので、やっぱり内容的には作業時間が短かったかな。このままじゃいかんぞ!!7月中に全ての構造決定だ! モーターはまだかぁぁぁぁぁぁ!!!!
7/28(金)  午後、橋本総帥が赤のバイクで颯爽とやってきた。「バイクで秋葉〜」で思い出したのだが、やっぱり前に 総帥とは会ったことがあった。全国大会の時にあったのははっきりと覚えているのだが、近畿大会の時は覚え ていない。アイスとジュースを差し入れてくださった。松田さんも帰ってこないだろうか。
7/31(月)  それにしても、今日は過去最低に作業内容の薄い日だった。暇を持て余す奴が非常に多い。そういうときは 積極的に他のパートを手伝おうとしてもらいたい。部品がないからか?俺が仕事をテキパキと割り当てない からか?何かを言い訳にしてないか?そして、やるべきことがあるはずの奴まで、暇そうにしているでは ないか。次そんなことがあったら、もうそのパートは任せられない。  先日一般公開した「爆笑ロボコン日記」を奈良高専の人が見たようだ。ものすごぉく罪悪感を覚えた。 BBSで真実を話し、まぎらわしいことをしたことを謝った。その人がリンクをはらしてくれと言うので、 罪悪感を覚えていた自分は、ロボコン関係の内容がないページにリンクしてもらうのは申し訳ないと思い、 「神戸高専ロボット工学研究会」の非公式ホームページを2時間で作ってしまった。我ながらすごいノリだ。
8/1(火)  8月に入り、各パートも本格的に設計を進めている。今までの試作マシンでの実験結果を、本番機の設計に 反映させるのだ。Endeavorは足まわりの構造が詳しく決まっていないのだが、枠にどんな材料がどれだけいる のかだけでも設計、計算して貰った。必要な材料は早めに注文した方がいい。得点部Bも設計。試作から本番機 への仕様変更が多々あると思われるが・・・。そして、今日も自分はDiscoveryの設計。各部品の寸法や組み方 も決定し、後は清書するだけ。
8/2(水)  廣瀬はひたすらEndeavorを設計。角パイプの組み方で悩む。必要材料の算出もできたが、本人は製図室の 方がやりやすいらしい。自分はアームと、両端の接続部、ストッパーの設計をした。アームと本体枠の関節は 縦長の丁番を使うことに。今日の夜、徹夜覚悟で設計図を清書する。停滞している得点部Aは、(大)の方の 材料の組み方を中口に考えてもらった。とても嫌がっていたが、これは試練だ。「四角い頭を丸くする」 得点部Bは設計終了。「アーム展開と同時に持ち上がる」機構改め「得点部C」の設計に入った。  注文していたDiscovery枠の材料が届いた。明日から暇な奴は全員その加工にまわってもらう。そのため、 今日中にDiscovery設計図を仕上げなければならない。業者の兄ちゃんが来ているついでに、Endeavorの材料 も注文した。 黒板の「明日のお題」に「おでんCD」ってかいたの誰やぁぁぁぁ!わけわからんぞ!
8/3(木)  昨日、徹夜「覚悟」でDiscovery設計図を清書するつもりだったのに、夜12時で息絶えてしまった。穴の位置 算出がめんどい!!学校に着いてからも必死で描き続けた。全体図、各部品の寸法、加工方法、穴の位置、 そして、組立方法まで。プラモデルの「作り方」を描いている人の気持ちが分かったような気がする。電子科 なのに・・・一番図面描いてるよ。まぁヘタクソな図面やけど。1年の時に習った(?)製図が少しは役に立っ た。自分としては、ぱっと見、結構きれいだと思っている。But、それでもまだ未完成。ストッパーは少し作っ てみてから設計図を作ろう。今日は一日中机に向かっていた。  暇な方々(伊藤、五百城、中口、長谷川、清原)にDiscoveryの部品製作をやってもらった。ご苦労様です。 しかし、ひねりまくった最小限すっきり設計のため、材料の加工がやたらしんどいものとなってしまった。 本当にごめんなさい。皆様の多大な努力のおかげで3分の1くらいできました。設計した本人は、その間設計を 続けていて、材料加工には全く手をつけていない!なんたることだ。ほんと、お疲れさまです。  清原さんがドライヤーを持ってきたので、「伊東家の食卓」より、「掃除機のホースをペットボトルの ラベルで直す裏技」を試してみた。・・・ラベルが全然縮まん!おい、伊東家!どうなってんねん!
8/4(金)  廣瀬は設計。土日で設計図を完成させてくれるだろうか・・・。
8/7(月)  廣瀬の設計製図は今日も終わらなかった。設計に悩む廣瀬を激写。
8/8(火)  意外なことが判明した。昨日、買い出し部隊の仕事の意義を40%激減させた原因はBチームだったのだ。 彼らは、コーナン、カイトの角パイプなどを買い占めていたのだ。何て卑劣。  NHKのFAQ2が出たので、安宅さんと話し合った結果「造形物Aは動かさない。何のアクションもしない。」 ということになった。ただ、NHKはパフォーマンスを派手にやってほしいらしい。そして、前々から今のままの 造形物Bではパフォーマンスがマズイのではないかという考えもあったらしく、取りあえず今の「地球」は凍結 させて何か別の物を考えようということに。具体的には、得点部の構造的に大きさ、重さがある程度制限され るので、ヘリウムガスなどで風船を膨らませるという案が出ている。しかし、ベタと言えばベタだ。
8/9(水)  廣瀬には今日で設計終わりというノルマを与えたが、上半分しかできなかった。明日で完成。 これは決定事項だ。もう待てん。  安宅さんが造形物Bのパフォーマンスで悩んでいた。ドミノ、シャボン玉、原始アニメ、音もしくは光による モールス信号、手旗信号、鳩、人間等の案が出た。その中で一番気に入ったのがホログラフィーのようだ。 しかし、どう考えても時間、費用がかかる。取りあえずインターネットで調べてみたが、何から始めればいい のかさえ全く分からなかった。  工場ではポールが着々と作られていた。土台にがっちり止められていて、スポットの上に森さんが100人 乗っても大丈夫。八角形のスポットは木でてきている。 盆休みまでの目標:5s上昇、サスペンション設計完了、Endeavor部品完成
8/11(金)  午前中、ジッキーと三宮に買い出しに行った。先に東急ハンズに行った。実は、ハンズに行くのはこれが 初めて。地下鉄とつながっているとは便利だ。アルミ材は必要な物は全くなかった。アーム先端用バネや、 キャスター、M4キャップボルト、キャップナット、蝶ナット、ネジ棒(M3,M4)等を買った。ところが。レジで 非情な宣告。「2800円(端数省く)になります。」・・・所持金3000円・・・。俺の全財産は188円となり、 帰りの交通費さえなくなってしまった。当然神戸パーツに行っても何も買えない。甘かった。が、とりあえず 神戸パーツの場所だけでも確認しておくことに。暑い中を15分ほど歩くと、涼しい電子パーツ屋さんにたどり 着いた。店名はなぜか「Season」となっていた。中は日本橋の店のようで、いつまでいても飽きない。大体の パーツの存在と価格を確認し、店を後にした。明日からちょうど神戸パーツも盆休みらしい。2週間後くらいに 又行こう。  廣瀬が設計を終わらせた・・・ようだ・・・。一番長い土台となる部品のけがきを始めた。 が、これがまた長いんだ。  管理人さんがスイカを差し入れてくださった。「ミーティングで工場に集合」ということになっていたが、 結果的に完全に無視した。スイカはとても甘く、種も小さかった。今度管理人さんに会ったらお礼を言いま しょう。  小濃さんに約束のマル秘ビデオを渡した。伝説の名マシン「ガガーリン」の映った96年近畿大会のやつだ。 たいそう喜んでくれた。そして、小濃さんは史上最強の差し入れもしてくれた。カゴメ野菜ジュース。それも 「温度が人肌」。残っていたのでなんとかせないかんと思い、一杯飲んでみた。トマトとセロリが生み出す激 絶妙なハーモニーだった。自分だけ飲んだのではもったいない、こんな素晴らしい飲み物はみんなで飲むべき だ。と思い、無理矢理ジャンケンをして負けたやつだけが口にすることが出来た。飲むことが出来たラッキー な人たちは中口、米田、津上だった。
8/17(木)  盆休み最終日。明日みんな来るかいな・・・。
8/18(金)  Discovery枠がついに完成。小濃さんにも少し手伝ってもらった。今日はバカ穴に削ってばっかりだった。 と思ったら、ストッパー部の角パイプがまだだった!Discovery製作はまだまだ続く。津上と姉崎に出来た Discoveryでボケもらった。重量2.5s程。  Endeavorも枠制作中。伊藤、小畑らを動員してけがき、加工をし、廣瀬が組み立てる。しかし、早く4mの 角パイプを加工しましょう。  広島名物ぷよまんをいただく。カーバンクル饅頭もおいしくいただく。争奪じゃんけんもしたが、あえなく 負けてしまった。拳なら負けんのに。ぷよまんは中があんこで、カーバンクル饅頭はカスタードクリーム。 雷鳥の里もなかなかいけた。ぷよまんについての解説がとても最もらしく書いてあった。夢羽衛門ってだれ やねん!  4時頃から片づけ開始。ほこりにまみれた生産加工室2へ材料、部品全てを移動させた。無駄な書きかけの 紙などが多く、机の上の掃除が一番面倒だった。何もない机を見て、「こんなにきれいだったのか・・・」 でも、又汚れてしまうんだろうなぁ。9月に入ったら又1日ごとに片づけしなければいけない。うーん・・・ 信じられん。
8/24(木)  さて、Discoveryはアームを除いたフレームが完成。そのノリで、左側のストッパーもつけた。ところが、 縮尺図も描いて長さを出したのに、取り付けてみるとアームの角度が大きくなりすぎていた。しかも、ポール に合わせてみると得点部Aの入る隙間が小さすぎる!設計変更の可能性あり。ま、ストッパーは完璧に作動する けど。アーム先端とEndeavorが完成してから寸法は合わせ直す。そのため、右側のストッパーは先端だけ 加工した。余った時間はDiscovery-Endeavor間コネクタを少し作った。  Endeavor枠は廣瀬が下の部分をけがいて加工するのみとなった。1年が暇そう、いや暇だ。が、けがきはまだ 終わらないらしい。サスペンション部はバネを注文してきたらしい。土曜くらいに入荷するとのこと。 得点部B,Cは軽量化穴開けを含めた製作。穴が開いているとなんだかそれらしく見えるのは不思議だ。アーム 展開は設計図を描いた。アーム先端は3つフレームが完成。あとは、ストッパー可動部とローラー。上昇部は ついにストッパー(すとっぱーばっかやな・・・)を製作(試作?)。上昇部は木とアルミの融合が美しい。 米田は足まわりの軸受けを作っていた。
8/25(金)  刀型コントローラという大いに奇抜な案が出た。鞘と刀身から成り、最初は鞘に閉まった状態で柄を持って 操縦。そして、上昇するときに鞘から抜くのだ。その刀を抜く瞬間、刃が光るという演出も加える。担当教官 は剣道部顧問だし、長谷川は武士だし、我がチームにはピッタリのコントローラだ。その他、扇子型という案も。
8/28(月)  廣瀬は一日中授業の製図をやっていた。もう終わったらしいので、残り3日は今日の分も作業してもらおう。 Endeavorの遅れはDiscoveryに大きく響いているのだ。  工場の先生方が作ってくださっていたフィールドセットが完成した。例年のことだが、神戸高専のロボコン で出来上がる物の中で一番完成度が高いのはフィールドだ。Discoveryの3アームを合わせてみたが、方向は 完璧だった。それにしても、フィールドが赤とはとてつもない色彩感覚だ。
8/30(水)  今日も廣瀬が遅かった。久米宏と八百先生は似ているような気がするけど、久米宏とヒロシは違う。  Discoveryと得点部B,Cを接続。得点部B,Cはすでに形は出来ていて、肉抜き、改良段階に入っているので 以後、必要時以外は分離させておく。アーム展開部もDiscoveryとの接続方法を決定。Discovery-Endeavor間の 接続棒の先を丸めた。Endeavorは部品設計が本人曰く完了したようで、4m部品も後ろから少しずつ曲げて固定 してゆく。何とか夏休み中に形は見えそうだ。上昇部ストッパーは具体的な構造が決定(したはず)し、製作 (試作)に入った。
8/31(木)  過去最低人数更新。午後からはたったの6人だった。その分、差し入れの一人あたりの量はかつて無いほど。 3年生は俺1人。みんな宿題に追われているのであろう。中口には、今日一日サボろうという思考がなかった らしい。それはそれで良いけど。皆さん、宿題は毎日少しずつやりましょう。悪いのは自分自身です。  午前中は工場でEndeavorの4[m]部品の関節をひたすら削って曲げた。そして、小畑、伊藤の地獄的プレート 製作により本日午後、Endeavorフレームは完成した。長い道のりであった。角という角、そして交点という 交点は、全て両側からプレートでガチガチに固定してある。ネジだけで何sになるだろう。たいへん厳つい。 ここまで固めまくりとは知らなかった。しっかりしろよリーダー・・・To 自分。 試作マシンはモーターギヤボックス込みでなんと9sだったが、今日完成したフレームは2.8s。 これならスピードも期待できそう。
9/1(金)  授業が始まったが、今日は6時間なのでその分テンションが上がった。今日は風が強かったね。紫色の夕焼け は不気味だった。7時までしか作業できないのが悔しいなぁ。  Discovery-Endeavor接続部完成。Endeavorはキャスターの取付中。サスペンション部は廣瀬が新たに部品を 設計。バネ受けは一対完成している。とは言っても、肉抜きをしなければならないだろうが。上昇部のタイヤ は、軸受けを作り直して今日はめ込んだ。ストッパーも構造は完成し、後は輪を再設計して滑り滑車を取付。 アーム展開部は穴削り他、自作スペーサーを試してみていた。得点部B,Cははっきり一応言って完成している ので、特になし。改良中。白井が来たので学園都市までタッパーを買いに行ってもらった。再び中口が底を 加工する。造形物<木>に鳥を追加。そして、刀型コントローラ「村吉」の構造が決定し、製作開始。
9/7(木)  Endeavorの下のフレームはセミに似ている。よってEndeavorマスコットキャラに決定。とても安易だ。では セミは英語で何というのか?cicadaらしい。辞書にはa cicadaと載っている。アシカダ。そして、広辞苑で蝉 の事を詳しく調べて黒板に書いてくれた姉崎はアシカということに。おっとせいのライバル誕生となった。 Discoveryは全体の形がサソリに、アーム展開前部が伊勢エビに、アーム展開後部がクワガタに似ている。 これらをミックスした訳の分からん生き物がDiscoveryのマスコットキャラだ。 「辻さん、辻さぁん」By 西尾
9/10(日)  津上に教えてもらった「カリスマ判定」のページに行ってみた。俺のカリスマ性は30%ほどで、「いまいち カリスマ」と言うこと。そして、俺はそれに対して50%程満足しているらしい。何かよくわからんが、とりあ えず、俺はたいしたカリスマではないらしい。やっぱり?  領収書を書いてもらうとき、「お名前は?」と聞かれて「神戸高専ロボット研究会で」と言ったら、領収書 に「神戸高専土木研究会」と書かれた。おいおい!そんなの無いって!しかも、その後、「すみませんでした いつもお買いあげいただいているのに…」…って覚えられてる!今年は何回も行ってるしなぁ。
9/12(火)  兵庫県南東部に警報が発令されたため、午前、午後ともに授業はなかった。だが、辻と五百城は朝から学校 に来ていたらしい。10時を過ぎて警報解除となったため、1時から作業をすることに。初めて連絡網を使った。 しかし、俺は電話を3人にかけるだけで良いはずなのに、6件もかけたのはなぜだろう。廣瀬は一度学校に来て 帰らされたそうだ。  NHKから出場者名簿とロボット名の紙が届いた。今年はえらく遅かったがとうとう来たか。提出は9/26。 明日あたりに話し合おうと思う。正メンバーを決めようという頃だし、3年生には作業に来て欲しかった。 連絡網は伝わったはずなのに、今日も3年は俺だけ。1,2年の方がよっぽどやる気があるようだ。「頼れる3年」 は居ないのか。本当に残念だ。たとえ「用事があった」のだとしても。 そうそう。今日は「宇宙の日」なんだって。今日大会があったら絶対優勝やね。
9/13(水)  コントローラボックスは柄の先にもスイッチが付き、これでスイッチは3つ全部付いた。配線の用意に入る。 また、柄のところにタイヤにまくつもりだったゴムをまいてみた。完璧な刀だ。  明日でテスト前の作業は一応終了。上昇部は何とか付けて欲しいところ。明日こそはロボットの名前、 正メンバーについて話し合おうと思う。
9/14(木)  ミーティングにあまり時間は割けなかった。全員立ってたし、何よりもバスに間に合わなくなるから。今後 の作業予定や、マシンの名前、正メンバーの決定方法などについて話。「マシンの名前は今のままで良い?」 「いっそのことヒロシで!」。「正メンバーは俺が決めますが良い?」「いっそのことヒロシで!」。  今年もついに正メンバーを決めなくてはいけなくなってしまった。後1人、滅茶苦茶迷っている。1,2年も 本当によく頑張ってくれていて選択肢が多い・・・いや、これは良いことだ。最後の最後まで悩むと思う。 最後の後一押しが欲しいところ。「俺(私)は正メンバーやれるんだ!」というのを見せて欲しい。(去年と 似てきた)
9/15(金)  テスト1週間前、敬老の日。というわけで1人で買い出しに出かけた。今回は、バッテリー屋を住所だけを 頼りに色々まわる予定なので、一日がかりになるだろうと予想。朝10時に家を出た。地下鉄に乗り三宮へ。  東急ハンズで買い物。ゴム製洗濯板も探したが、無かった。次はセイデン。コントローラの先につける丸形 コネクタを探す。6ピンで十分なのだが、それは売り切れ。ケーブルと同じ8ピンの物を買った。  ここらで昼食。センタープラザ地下の讃岐うどんの店で天ぷらうどんをいただく。決して、朝、はなまる マーケットで讃岐特集をしていた事とは関係ない。コシはまだまだ本場に劣っていた。  さて、一段落した後は、JRで神戸まで行き、タウンページで見つけたバッテリー屋、神戸電機工業(?)を 探す。住所をたよりに…お、この列だな。視界の隅に白い物が見え、嫌な予感がしたが住所を確認しながら 進んでいく。ここだ。…………白い…シャッター。その瞬間雨がポツポツと降り出した。まるで俺の頭の中を 表しているかのように。せっかく来たのに休みとは…。交通費が勿体ないではないか。ま、場所が分かった だけ良いとしよう。JR神戸駅から5分ほどで行ける。次は兵庫蓄電池だ。  JR神戸駅から新長田までの切符を買って、ホームに来た電車になにげに乗る。MDを聴きながらボーっとして いると、新長田駅が近づいていた。さぁて、降り…!…。新長田駅は猛スピードで目の前から去っていった。 この電車って…か…快速…。その瞬間、MDが「ピー」という音を立てて電池切れを告げ、沈黙してしまった。 分からない人のために解説しておくと、JR新長田駅には普通電車しか止まらないのだ。次に止まるのは…須磨 …。あぁ、泣けてくる。自分のバカらしさにあきれた。だが須磨に着くと、反対車線で快速待ちの普通電車が 俺を待っていてくれた。何とありがたい。今日俺を救ってくれたのは、この快速待ちの普通電車と中古CD収穫 「Airplay For The Planet / Jay Graydon」だけだ。  兵庫蓄電池(みたいな名前)はJR新長田駅をおりてから南西に行ったところにある。地図で見て、かなり 遠そうだったので覚悟はしていたが、めちゃくちゃ遠い!やんでいた雨も降り出すし…。2,30分かかって 近い住所にたどり着いた。このブロック…後2件、後1件…、後…。その瞬間雨足が強烈になった。まるで、 俺の思考回路停止を表しているかのように…。また休みかい!今日は厄日か!?何で2件とも…。これも場所 が分かっただけで終わってしまった。今度からは開いているかどうかちゃんと確認しよう…。
9/21(木)  テストは電子基礎1時間のみ。だが、10時台のバスはないので少々作業をした。 作業者:児山(孤独)
9/23(土)  さて、マシン名をどうしよう。やっぱり少しボケたい。「〜じろう」にしたいようにも思う。「〜じろう」 にする場合、「〜nge」という英単語が一番望ましいのだが。(「〜nge」だと、「〜んじろう」にできる。) 別に、「〜ge」でも良いのだけど。いっそのことヒロシで!ヒゲはどうだ?ヒゲは?それかローテク!この 場合は「ろうてっく」が良いと思う。しかし、熊本電波の人から「高専ローテク連盟」の提案があった。もし 連盟が設立された場合、ローテクを神戸のマシン名として付けるのは良くないだろう。(笑)そんなこんなで 困った。柔道100s超級の誤判定も悔しくて、勉強が全然進まんよ。
9/24(日)  あああああ、「〜ろう」こればっか考えて勉強が進まない。
9/25(月)  テスト後、緊急召集。竹野さんも交えてマシンの名前について論議。電子辞書も使って何個もの名前が提案 され、そして消えていった。まず、1人2票で決をとった。姉崎が「Mc地球(マクガイア)」に猛烈な勢いで 手を挙げたのが非常に印象的だった。何回か決をとり決戦投票を「あべんじろう」、「めっせんじろう」、 「髭未来(ヒロシ)」の3つでやった結果、「髭未来(ヒロシ)」が最多数となってしまった。俺は地に手を ついて猛烈に撤回を嘆願した。その時、「とうじろう」への意味深なところの再評価が盛り上がり、再度、 「とうじろう」と「髭未来(ヒロシ)」で決をとると、圧倒的多数で「とうじろう」に票が集まった。 ちゅうわけで、「とうじろう」に決定。Atok12で「とうじろう」を初変換。→「藤治郎」  そして、最後の正メンバー決め。去年と同じ、恒例(?)の「語りの時」(その場で命名)を行うことに。 清原、長谷川、直原(敬称略)の3名がロボコンへの情熱、思いを熱く語った。安宅さんが公平な立場から、 決をとり、正メンバーはジッキーに決まった。
9/28(木)  テストも終わって、本格的に作業再開。とりあえずは、早期の上昇部完成が望まれる。
9/29(金)  学力補充日(だったっけ?)のため、一日中作業できた。やっぱり廣瀬は朝早かった。後部アームをいじって いると、アームが顔面に落ちてきて、ネジの先で目の下を怪我してしまった。ふ・・・自分の作ったマシンに やられるとは・・・。  廣瀬は一日中工場。なんか、この文よく書くなぁ。それはいいとして、L字型のモーターマウント以外は全て 完成した。NCが復帰したのだが、今日はソーラーカー組もNCを使っていたので、なかなか思う通りには使えな かった。ナンバープレート付けたい!
10/1(日)  そう。この日俺は夢を見た。夢の中でも、我々は作業をしていた。そして、スイッチを入れると、Discovery は勢いよくポールを昇ったのだ。最高点に達するまで、わずか2秒。素晴らしい。俺は喜んではしゃいだ。 これは正夢に違いない。
10/2(月)  コントローラ「村吉」は、刀の先端へのコネクタ固定を、横からイモネジで止めるという方法で実現し、 鞘にも溝を掘った。結構頑丈。コントローラ内部の配線も始めたが、かなり苦戦。  7時頃、みんなで晩飯。作業台は食卓に。ロボコンらしいね。今日は9時半頃に引き上げた。 去年のVスポットをちゃぶ台にするべきだった!
10/3(火)  テストランもどきの日  まずは足まわりのテストラン。あまりにバネが強すぎ、車体がはね回るため、ペットボトル2本に水を入れ、 ひもでくくり付けてウェイトとした。フィールドに全員総出で出向き、テストラン。登るには登るが、バネが 強すぎて上が全く安定しない。完全なロデオマシンだ。急プレーキをかけると、車体がひっくり返りそうに なる。これは予想外だった。そして、足まわりモーターの出力軸を固定しているイモネジがすぐにはずれる。 どんなにきつく閉めても。やはり、キャップボルトで締めるようにすべきだ。バネをはずして、勢いを付けて 坂を登ってみると、何と上がってしまった。そのまま、第4ポールにつっこんでアーム展開、回転。後部アーム がカチッとはまった。と、いうわけで、上に書いたように、バネの力を弱くする。最悪切る。廣瀬が嫌と言う 場合は、火曜日の謎と引き替えだ。バネの力が弱くても登れることは実証済みだ。(なんせ、無くても登った んだから。)米田、荻野、小畑らでバネ受けを上から支えるフレームを作り始めた。とりあえず試作のように して、後からきちんとしたのを作る予定。後、イモネジをボルトに変える。  そして、上昇部のテストラン。逝ってしまった締め遊星ギヤボックスを修理し、上昇部を完全に固定して、 いざ勝負。全員が見守る中タイヤをポールに締め付ける。あ、空回り。仕方なく人力で締める。そして、12[V] でスイッチオン。……カチッ、カチッ。左のモーターがかすかに動くだけ。しかも、よく見たら右のモーター は回転が逆だ!配線をやり直し、再度スイッチオン。またしてもかすかに動くだけ。電源電流を10[A]、電圧を 24[V]にしても同じ。完敗だ。原因、解決策、今後の方針について話し合う。結果、3点で支えなければいけない という結論に達した。早速田宮のモーターについて問い合わせ、3点で締める機構を考える。
10/5(木)  8時間授業が続く。眠いなぁ。はっ、俺としたことが!  上昇部のタイヤは安宅さんが職人芸で、また1個作った。形はポールに完全にはあっていなかったけど、ゴム を貼れば少しの違いぐらい関係ない。長谷川はベアリングの計算やモーターマウントがどうのといったをして いた。  前部アームは右側を完全に取り付けた。ストッパーはまだ。しかし、ここで、フィールドのポールがどうも おかしいということに気づいた。前部のアームは二つとも同じ長さになるはずなのに、フィールドに合わせて みると2[cm]ほど違う。Discoveryは完全に左右対称になっている。と、いうことはどうやらポールの間隔が おかしいようだ。色々測ってみると、根本は第2,3ポールとも90[cm]で合っている。しかし、上に行くと第3 ポールと第4ポールの間隔が狭くなっているようだ。測り方がいい加減なので完全に断定は出来ないが、とに かく、フィールドがおかしい。これでは実験が出来ない。本番のセットは完全に寸法通りであると考えて作る ことにしていた。しかし、これでは本番のセットも心配だ。 サラサーティー魂でがんばれ。 By 松田さん
10/6(金)  昼休み、齋藤先生に造形物の申告書を届け、NHKに郵送してもらった。ところが、その数時間後、申告期限日 が20日に延長されたとの知らせが…。昨日夜遅くまでかかって書いたのに!ギリギリになって延長するな! さすがNHK。  昨日判明したフィールドのポールの傾きを自分で修正。ポールを固定している4つのボルトをゆるめて板を 挟み、締め具合を調整。ポール間のゲージも作って、全てのポール間距離を修正した。傾いていたのは第1、3 ポール。  フィールドも直ったので、前部アームをこんどこそ左右同じ寸法で製作。やっと3本のアームがそろった。 次は得点部Aの取り付け。モーターの位置を色々考えた。上昇部は、今日も安宅さんが職人の仕事。最後に少し 失敗。工場にロボットハンドの物をつかむ機構がかかれた紙をもらい、締め方を考える。足まわりは、バネの 強さをネジで可変出来るような機構に変更。新フレームは完全に取り付けられた。また、前部キャスターが 転倒防止のため2個増えた。後ろは増やさないのだろうか。得点部Bは形が完成し、実験できるようになった。 色々改良がされるだろう。アーム展開部は、穴が空いているチャンネルが弱いそうなので補強。前部アームが 衝撃で倒れるのを防ぐため、軽いストッパーみたいな物を付けた。また、後部アームも前部と同じように、 前後に揺れないようにしてもらう。造形物<朱鷺>は完成。造形物<金>には土台の下にゴムを付けた。伊藤 と五百城にはナンバープレートを作ってもらうことに。ナンバーは「神戸A 446 ら 10-26」(神戸高専Aチーム ヨシムラ とうじろう)最初は「神戸 446〜」だったのだが、そのナンバーは実際存在するかもしれないので、 AチームのAをつけた。齋藤先生の車などのナンバーを参考に、文字をレタリング。そして、彫刻刀で字を浮き 彫りにする。五百城がやたらやる気満々だった。その他、デコレーション用人形の製作も。コントローラは、 スイッチとコネクタの配線が終了。今度は電源線を全てにつなげていき、残り1個。
10/8(日)  学内誌「カレッジ」の原稿を書いた。テーマは、またかと思うかもしれないが、「ロボコンは製作期間」  ってことをたらたらと述べた。そして、ロゴを印刷。「Low Tech」「Discovery」「Endeavor」の3つを印刷 した。特に、ローテクはサイズ色々、大量生産。全国ローテク同盟に配ろうか。ただ、「とうじろう」のロゴ は全然良いのが浮かばない。「神戸」は、CD-Rの裏に黒ビニールテープででも書こう。
10/9(月)  体育の日なので一日中作業。休日もっと増えろ!日中大雨洪水警報が出て、激しい雷雨となった。そのせい で、生産加工室と専門科棟が隔離されて戻れなくなったりもした。その時は、意を決して豪雨の中を走った。 辻が大石のコーナンと三宮に買い出し。アルミチャンネルや電池、12[V]リレー等を買ってきた。モスブルー のビニールテープも欲しかったのだが、無いらしいので青で妥協した。中口は学園都市に買い出し。黄色の ペンや、辻井面、スペースモンキー等を買ってきた。辻井面は、安宅さんが素顔を隠すために会場等で使う。 スペースモンキーは中口の個人的な品。さっそく飼育を始めたが、水温20℃以上でないと育たないらしいぞ。 これからの季節は無理なのでは…。チームのシンボル入りの、ハチマキか何かを作ろうという案が浮上。今の ところ「ローテクバッジ」等が有力。  足まわりは、バネ受け支えを作り直し、調整スペーサーを付けてみた。上昇部は軸やモーターマウントを 工場で作りつつ、長谷川は設計。また、タイヤは辻をおだて責め立てて安宅さんに技術を伝授してもらった。 つかむ機構は固まったみたい。造形物<木>がアームとDiscoveryの間に挟まってしまうので、色々考えた結果 木の形をスマートにし、土台も削減。取っ手の位置も大幅に変更することになった。と、いうわけで、中口は 木の作り直し。造形物<金>は、高さが足りないので、平和のシンボル白い鳩を針金で飛ばすことにした。 造形物Bは直径25[mm]の半球2つで作り直すことにした。人形も、とりあえず付けないことに。風船を最優先に した。回る土台はリミットスイッチが作動するようになった。しかし、まだ付いたり付かなかったり。改良が 必要。五百城のナンバープレートは、彫り込みが終わって塗装に入った。今日の朝、物置を物色していたら、 ナンバープレートにピッタリの緑色とパールシルバーの塗料が見つかった。せっかくなので、それを持って いって使うことに。  荻野が持ってきたマクドナルドハッピーセットのおまけが3つに増え、ウェルカムシスターズ(3姉妹)が 完成。窓際に並べて飾る。異様だ。グロいぞ。ひく。3つ同時に回って、同じ方向を向いて止まったときには 恐怖を覚える。 スペースモンキー、略してスペモン。
10/10(火)  学年行事。電子科は1時半で終わった。学園都市でティータイムの品と、100均でレンチセットを買った。 5.5ナット回しもあればいいのに。齋藤先生が帰ってくるまで、ジッキーとくつろぎながらアフターヌーン ティーを味わっていた。生産加工室が開いたのは3時頃だっけ。  数人がカップ麺チェキラの「ソウルトンコツフィーバー」「R&Bしょうゆ」を食べたが、誰1人としてソウル フルに食べてくれなかった。白井達、1年学生会連中は、須磨の海へダイブしたらしい。しかも、その後塩を 流さずに学校まで来たのだ。よくやった。それでこそロボ研(?)
10/11(水)  Endeavorが配線も含めて完成。めでたい、めでたい。配線接続部は全てホットボンドで固めた。そして、 Discoveryのコネクタを介して、刀コン「村吉」で操作することに成功した。操作感はさほど難しくはない。 そして、抜刀した状態からスタートすることも考えて、切り替えスイッチをDiscoveryに付けようという話も した。「村吉」は、後は柄のガラと、鞘の黒塗り、これは誰かにラッカーを買ってきてもらおう、そして、 下げ緒。どうやら「村吉」は太刀みたい。上昇部は、モーターが届いてめでたい。今回は大量に買った。  造形物<木>の取っ手の位置が変わったことで、スポットに傾いた状態で置かれてしまうことが判明。 これでは100%造形物がこける。これはいけない。そこで、得点部Aで、初期状態では引っ込んでいて、 造形物を持ち上げると出てきて<木>を横から押して傾きを調整する機構を考え初めた。かなり難しい。  今日もジャンケンに負けた。最近全く勝っていない。
10/12(木)  上昇部はいつものメンバーで部品製作。完成したEndeavorは、荻野が青のビニールテープを角パイプの側面 に貼ってデコレーション。やっぱり、このマシンは青がアクセントのようだ。CD-Rの「神戸」ロゴは、荻野が 家で印刷してくるらしい。得点部Bは前日からの改良。一応新型造形物に対応したが、更なる改良をしてもらう ことにした。得点部A<木>用は、2日目でついに木を安定しておくリンク機構を考案した。何かよう分からん ややこしいリンクだが、見事に動作している。今は片方だけしか付いていないが、両方に付ける予定。造形物 <金>は万国旗を針金に並べて付ける。造形物Bは、スチロールの表面に紙粘土を薄く貼り、大陸部を盛り上げ て着色した。中身も一通り完成し、後はふたの開け方と風船。コントローラは、ケーブルの長さを実際に操作 しながら測り、だいたい2[m]という結果が出た。その他は、鞘をラッカーで黒く着色。が、塗りむら多発。 ナンバープレートと「A」は、下を向いての多数決までとって、他の文字と同じ緑にすることが決まった。
10/13(金)  上昇部は昨日と同じ。部品加工。今日竹野さんも色々一緒に作業した。Endeavorは、荻野が青テープによる デコレーションの続き。貼る場所については、激しい議論が交わされる。荻野がCD-Rが駆動タイヤの側面に ピッタリ合うことを発見。どちらとも12[cm]なので、必然と言えば必然だ。命名「荻野タイヤ」。ナンバー プレートは、伊藤が裏のペンキ塗装を彫刻刀ではがし、ヤスリをかけてパールシルバーで着色。そして、廣瀬 と辻などで固定を進めた。デコレーションとして「ヒゲ」を付けるという案もある。得点部Bは、アームの形を 無駄なくした。コントローラは、鞘の黒塗装。ラッカーが無くなったので、齋藤先生にコーナンに連れていっ てもらい、黒ラッカーとクリアラッカーを買って何度も重ね塗り。コーナンでは他に、上昇部タイヤに巻く ゴム等も買ってきた。造形物Bは、半球同士をしっかり固定し、リミットスイッチ部分の改良。北極は白く塗る べきだと思う。風船受けも付き、そろそろ風船作りを始めなければならない。Bチームの誰かが袋を圧着する キッチン用具を持っているらしいのでそれを借りて作ってみる。
10/15(日)  休み。夜9時頃、奈良高専の藪さんが中国地区大会の結果をアップするのをじっと待ってた。でも、途中で 挫折。PPの嵐だなんて・・・。
10/16(月)  体育はスポーツテスト。シャトルランは地獄。今週は休めないのに。  上昇部は、タイヤにゴム貼り。ベアリングやギヤも届いた。辻がスペアタイヤを製作。ウォームギヤが外れ ることはなくなったらしい。Endeavorは、「神戸」のCD-Rをヘッドライトのように貼り付けた。また、「荻野 タイヤ」にもCD-Rを貼り付け。更には、ロゴシールを貼った。その時、誰かさんの提案のおかげで、黒バック のロゴを追加で印刷してくる羽目に・・・。「Low Tech」エンブレムも、なぜか可動式で取り付けられた。
10/20(金)  初の泊まりがけ作業。この日記も土曜の夜に書いているので、色々忘れてしまった。荻野はオヤジギャグを 連発し、五百城はシャトルラン130回の後だというのに体力が有り余っていた。泊まり込みには竹野さん参加。  辻は、まだ10時だというのに卒研室で寝袋に入って寝ようとした。当然許されるはずもなく、ビデオカメラ が進入。o君とAさんの○○○のおかげで目を覚ました。  中口が終電(?)でやってきた。ちょうどテンションが下がり気味だったので、ここいらで盛り上げられる のは中口しかいない!ということでタイミングバッチリだった。津上も、久しぶりにイスごと倒れて盛り上げ てくれた。
10/21(土)  深夜、中口らと共にラジオを聴きながら造形物、人形等の作業。造形物は、<朱鷺>の土台を作り直したの を仕上げ、立て札を作った。全部で4枚。「生物万歳」「万物共存」「生物兄弟」「俺達仲間」。<金>は高さ 20[cm]の制限をクリアするために鳩を2匹針金で飛ばした。また、<木>の取っ手のずれ止めに葉をつけた。 これで造形物Aは全て完成。2枚のDisc上に人形を固定。ボケを狙うのが難しい。しかし、中口曰く、「ボケを 狙いすぎるのは青い」らしい。箱船にも一押し人形を乗せていった。荻野達は人形小物の着色などをしていた が、前日大変見た目にも宜しくなかった後部アーム展開部引っかけを板で挟み込んで固定し直した。これが けっこう大変な作業で、朝までかかっていた。俺は、4時から2時間ほど卒研室で寝させてもらった。枕として ペットボトルを使ったが、寝心地悪かった。中口は5時頃帰った。終電(?)で来て始発(?)で帰る!新たな 伝説を作ってくれた。  朝は、8時半から作業開始。しかし、安宅さんだけは9時半まで寝ていた。9時半頃、モーニングコールをした がでない。3年以下が起こしに行くと殺されそうなので、ここは一つ竹野さんに行ってもらった。かなり時間が たってから二人はやってきた。意外にも笑顔だったが、それで良いのか安宅さん?9時半に辻を買い出しに送り 出した。始め荻野と五百城が行くことになっていたが、二人は徹夜明けなので今回は辻に行ったもらった。 用件は、不良コネクタの交換、青テープ、ゼンマイ、カラーホットボンドなど。電子パーツの返品は出来ない セイデンだけれど、コネクタはちゃんと交換してくれた。ゼンマイはなかった。カラーホットボンドは、青色 のみを買ってきてもらった。  上昇部は、荻野にC型クランプを大量に買ってきてもらい、Discoveryと固定。そのとき、3本のアームは全て 肉抜きをしていたので、Discoveryの中心部だけでフィールドで上昇実験をやった。結果、えげつないスピード でポールを昇り、得点部Bが開いた。この瞬間、このマシンは「打ち上げマシン」になることが決定した。全国 最速の上昇速度を目指そう。上昇部が取り付けられ、とうじろうは「一応」完成した。重さを量ってみると、 Discoveryが何と9s。Endeavorの方が軽くて8s。これは上がるのか…という不安がよぎる。フィールドでまず 走行テストをする。かなり重くなったので足まわりが弱くなったかと思ったが、そうでもなくキビキビと動い た。でも、少し遅いかな。坂も転倒することなく上がれた。更には、展開されたアーム3本もポールにピッタリ はまった。これには少しびっくり。で、上昇の方は、後3、40pというところまで上がった。これは、造形物を 全てはずし、アームが3つともポールを持っていない状態。ポールの輪ロックの部分がポールの塗装を削りまく っている。
10/23(月)  NHKの山田さんが取材に来た。俺とジッキーが買い出しに行っていた間に来たので、主要な事柄は全て説明 されていた。みんな、特にヒロシはテンションがやたら高かった。何か色々説明したけど、いまいち売り込め なかったような気がした。ホームページのURLを教えたので、それを見て又色々分かってくれるかもしれない。 それにしても、俺が担当した部分ってお茶の間受けしないなぁ。山田さんの前で「儀式」をやった。今年の 吉村先生の働き(嬉し泣き)次第では、ギャラが出るかも?
10/24(火)  校内デモの日。始まったとき、とうじろうはアーム、上昇部共にバラバラで、引っ張る気満々だった。今村 先生がルール等を解説し、Bチームに先にデモをやってもらったが、それでも引っ張った。とりあえず、上昇部 は軽く固定するだけ。昇るつもりはさらさらないのさ。みんな多分「デモをやっとる暇なんて無い」といった 感じだっただろう。個人的にもそう。でも、とりあえず「刀コン」だけは披露したかったので、ギリギリまで 配線を粘ってもらい、なんとか刀コンで操作できた。が、動かしてみてびっくり。右のタイヤの回転が逆! 操作は散々だった。刀を抜いた状態でスタートしたが、頭は混乱。右に曲がるにはどうするねん?段差では前 に倒れかけた。これは問題だ。しかも、操作混乱で、変な方向から第4ポールに突っ込み、本来と違うところで アームが開いてしまった。やりなおし後、アーム3本をはめるのは完璧。その先はDiscoveryを手で持ち上げて 解説。  後部アームの針金引っかけ、そして簡単に開いてしまうのを改良。引っかけは、当たっても逃げるように角 をつけた。アーム展開部は後ろのリンクを複雑にし、左右同時にでないと開かないようにした。実は、長谷川 と清原さん、竹野さんと俺は昼休みも作業をやっていた。長谷川達は上昇部の取り付け。俺はアームの配線。 アームの肉抜き等の仕事を辻達に置き手紙して昼の作業は終わり。おかげでアームの肉抜きは完了。アームの 配線は全て終わらせた。コネクタのジャックにケーブルを付けるとき、何度絶縁して電源をつないでみても、 2線がショートしていて悩んでいたが、その時いきなり煙が!コバンザメになってしまうところだった。結局 ハンダの量を減らして解決。Discovery側の配線もすぐに出来る状態。上昇部は、全てのタイヤの高さを合わせ てフレームとの干渉部分をカット、Discoveryに取り付けた。どこからともなくやってきたM5ネジを使って取り 付け。固定完了。そして、上昇部モーターの配線もやりなおし。刀コンは、吉村先生が持ってきてくれた剣道 の帯紐を使って下げ緒を廣瀬が製作。色々試してみて、ナス管を2つ使ってベルト通しともう一つのナス管に 留めるようにした。鞘の角度もあって、大変使いよい。造形物Bは発泡スチロールを更に削った。
10/25(水)  この日から、日記を書いていない。この文章を書いているのは11月1日。もう、その日に何があったか何て 覚えていない。だから、これから3日間分はまとめて書こうと思う。
10/26(木) 上昇部  「太鼓」に分厚いスポンジを巻き、タイヤチューブでカバーしたタイプのタイヤを製作。これにより、何と ポールを締め切ってからの上下移動も可能になりそうな雰囲気だ。これは後に、マウンテンバイク用の丈夫な チューブに変更されることになる。しかし当初は、タイヤの高さを合わせても、前後バランスが問題だった。 得点部A  造形物落下防止ストッパーを各部左右に付けた。 得点部B  Discovery落下防止ストッパーを大きくして付け直した。また、Discoveryへは、少し根本が可動するように して取り付け。 アーム展開  前部アーム展開については、上昇したときに第2ポール用アームの引っかけがスポットに当たってしまい、 最高点までの上昇を妨げてしまうことが分かった。そこで、引っかけの固定部をネジ1個にし、回転するように した。これで、アームが展開されると引っかけは自重で垂れ下がる。 Endeavor  荻野がDiscovery-Endeavorのストッパーを考案した。ポールに当たるとDiscoveryとEndeavorに引っかかって いた針金が外れるというもの。素晴らしいローテクだ。これで上下間コネクタが外れる心配も無くなった。 造形物B  実質的に1、2日で風船は完成。風船は一瞬で開いた。 この日の放課後、皆一旦家に帰った。今日も徹夜だから。さすがに2日連続はね・・・。
10/27(金)  午後6時半。食堂が閉まる寸前。ついにDiscoveryはポールを勢いよく昇った。大会前々日。これも神戸高専 に近づきつつある松田さんのカリスマパワーのおかげだろうか。昇った後は、食堂が閉まりそうなので、 全力で走った。そして、喜びを身体で表現した。そしたら転けた。滑った。火傷してた。でも嬉しい!翌週、 クラスのやつに「お前金曜日叫びながら走ってたやろ」と言われた。  10時頃、松田さんはやってきた。期待を裏切らず、半袖だった。でも、更に言うならノースリーブの方が 良かった。今の季節ならまだ行ける。終電で帰るつもりだったらしいが、我々の熱意に負け(?)徹夜に つきあってくれた。流石。
10/28(土)  30分ばかり仮眠を取らせてもらった。起きてから、問題(どんなのか忘れた)を色々考えたが、いつの間に か寝てしまっていた。安宅さんにも「寝ろ」と言われたので、またまた寝させてもらった。このころ、確かに かなり限界だった。授業中寝てない(寝ないように努力している)もんな・・・。起きたときにはマシンが ほぼ完成していた。俺が寝ている間、ジッキーは最後の配線をがんばっていたのだ。ダウンしていた自分が 悔しかった。  朝6時頃、初めて全体通してのテストランを決行。アーム展開の際、造形物Aが落ちた。上昇は完璧。あ、 造形物Bが落ちた。得点部Aが全てスムーズに動かない。問題が山積みだ・・・。Endeavorの足まわりモーター を変えることにした。出発までには配線が間に合わなかった。ていうかプラマイが逆だった。時間がないので そのままフィールドでビデオ撮影。各部担当者に説明をしてもらった。NHKの要望にあったインタビューなどは 全然とれなかった。だって時間がないんだから。来年はもっと面白く撮りたいなぁ。ビデオ撮影の後は一旦 解散。マシン搬入組で廣瀬、ジッキーなどはエルグランドで休み、俺は家に1回帰った。家に居る時間はとても 短かく、限界だった。で、マシン搬入のため学校へ。総合運動公園から学校に向かう途中、どこかで見た半袖 の人とすれ違った。二人同時に振り向くと、それは松田さんだった。帰ってきたのに忙しいねぇ。今年はクロ ネコヤマトでマシンを送る。応援グッズなどはエルグランドに積み込んだ。竹野さん、津上、小畑らは徒歩で 明石に向かい、それ以外はエルグランドに乗り込み出発した。
おまけ「”とうじろう”ができてから


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